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Sound Of The Pen Friend Club

アーティスト: The Pen Friend Club
発売日:2014/04/16
品番:SZNM-1053
メディアタイプ:CD
ディスク枚数:1
価格:¥2,376(税込)
初回特典:ステッカー

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  1. Do I Love You (STEREO)
  2. Don't Run Away (STEREO)
  3. Newyork's A Lonely Town (STEREO)
  4. When I Grow Up (To Be A Man) (STEREO)
  5. Darlin' (STEREO)
  6. I Sing A Song For You (STEREO)
  7. I Fell In Love (STEREO)
  8. Do I Love You (MONO)
  9. Don't Run Away (MONO)
  10. Newyork's A Lonely Town (MONO)
  11. When I Grow Up (To Be A Man) (MONO)
  12. Darlin' (MONO)
  13. I Sing A Song For You (MONO)
  14. I Fell In Love (MONO)
  15. Do I Love You (A CAPPELLA)
  16. Don't Run Away (A CAPPELLA)
  17. When I Grow Up (To Be A Man) (A CAPPELLA)
  18. I Fell In Love (A CAPPELLA)
  19. Do I Love You (INSTRUMENTAL)
  20. Don't Run Away (INSTRUMENTAL)
  21. When I Grow Up (To Be A Man) (INSTRUMENTAL)
  22. I Fell In Love (INSTRUMENTAL)

圧倒的多幸感!ザ・ビーチ・ボーイズ、フィル・スペクター、60年代中期ウェストコーストロック正当継承音壁バンド登場!

2013年と2014年に完全セルフプロデュースで制作した自主制作盤2枚が各方面で話題を呼び、各500枚が即ソールドアウト!その2枚の自主制作盤にボーナストラックを加え、リマスタリングした正式盤が1stフルアルバムとしてリリース!

あの黄金時代の名曲達に加え、それらに勝るとも劣らないクオリティのオリジナル曲2曲を収録。
さらにそれぞれステレオとモノラルの2パターンずつと、ボーナストラックにアカペラ、純カラオケ収録というマニアっぷり。どのカバー曲、オリジナル曲もウエストコーストロックの巨匠たちと比べてまったく遜色なし!島村文彦氏によるライナーノーツ付き。

 

各方面からの推薦コメント (五十音順/敬称略)

カリフォルニアが生んだポップ・ミュージックの魅力を語り始めると、
それこそ枚挙にいとまがないが、それを「音楽」そのもので
やってのける人たちがいる。

間口はひたすら広く、敷居はとにかく低いのに、
一度その魅力に気付いてしまうと今度はその奥深さに圧倒されてしまう
珠玉のポップ・ソングたちを、まるで大きく息を吸い込むように体に取り込み、
「音楽」として放つことのできる人たち。
“ザ・ペンフレンドクラブ”は、そんなそんな人たちの集合体なのだと思う。

今まで2枚のEPを発表していた彼らの、現時点での“集大成”というべき
このアルバムには、飛び切りキャッチーでかつ恐ろしくマニアックな
音楽が詰まっている。
ブルース&テリーの絶品カヴァー「Don’t Run Away」など、
選曲センスも最高。オリジナル曲も含め、一体感も極めて高い。

音楽好きであればあるほど、カリフォルニアン・ミュージックの
金字塔、ビーチ・ボーイズに「挑む」ということがどれほど
困難極まりないことかを知っている。
彼らはそれにも真正面から挑み、そして見事にモノにしている。
しかもこのアルバムにはステレオ/モノ双方のミックスのみならず、
なんとアルバムの最後にビーチ・ボーイズでいうところの
“Stack-O-Tracks”と“Stack-O-Vocals”までが披露されている。
自分たちの「音」に自信がなければこんなこと絶対にできないはず。
ザ・ペンフレンドクラブ、恐るべし、である。

犬伏 功(音楽文筆家)

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実は俺ペンクラの幻のメンバーなんですよ(笑)
参加できなくてよかったです。
だってこれリスナーとして聴いている方が絶対に楽しいもん。

「New York’s A Lonely Town」とか、僕らサーフィン&ホット・ロッド好きが
「1965サウンド」って呼んでいる音があるんですよ。
あの辺を中心に捉えると、「それ以前」をバンドでやる人たちはいるし、
「それ以後」を宅録で形にする人たちはこれまでにもたくさんいたけれど、
ペンクラはその全部を丸ごと掴まえて、しかもフィジカルにライヴで再現できる。
これが最も重要なことでしょ。

いつかHOT WHEELSが再開した時には、
対バンで「New York’s…」競演したいな。

JUN (CHARLIE & THE HOT WHEELS)

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“dear god of rock’n’roll”
ブライアン・ウィルソンの作る曲にも出てきそうな、
必殺のフレーズを含むオリジナル曲「I sing a song for you」は、
まるで’80年代にグラスゴー周辺で生まれた名曲のよう。

ザ・ペンフレンドクラブの
「大好きな音楽に対する無垢な憧れを、自然体、等身大で表現する」姿勢は、
同じくザ・ビーチ・ボーイズをルーツの一つとする、
そんなギター・ポップ・バンドたちにも共通すると思う。

そして正真正銘「今」を生きるガレージ・バンドである彼らは、
「バンド単位で正面から取り組む」ことがとても困難な「ルーツ」を
見事高い熱量を保ったまま再現することに、成功している。

初のCDアルバムである本作は、バンドから直接の通販か、
一部専門店でしか入手できなかった2枚の自主制作CD-Rの内容を
全て収録(1st収録曲は新ミックス)した、彼らのここまでの
「活動第一期」を総括した作品。
ボーナス・トラックとして、各曲の素晴らしさを裏付けるいわば
マジックのタネ明かしのような、ザ・ペンフレンドクラブ版の
「オンスト」「スタック・オー・トラックス」をCDの最後に収録。
これは、リーダー平川氏による「この次はモアベターよ」と言わんばかりの、
自信に満ちた「活動第二期」へ向けての始動宣言のように思える。

ネットで少しづつ明らかになってきてる、彼らの「これから」の情報を
追いかけるにつけ、高まる期待が日々確信を帯びていくのに
ワクワクしまくっている、俺。
いつの間にか、彼らの背後にある「ルーツ」ではなく
「ザ・ペンフレンドクラブ」そのものに夢中になってしまってることに、
ハッと気づいてしまった。
まったくもって、平ヤンにはやられっぱなしだわ(笑)。

TOMMY (VIVIAN BOYS)

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youtubeで初めてライヴ動画を観て衝撃を受け、
そのユニークなネーミングとポップなヴィジュアルが脳裏に刻まれて以来、
私にとって日本のバンドの中で最も興味深い存在として君臨し続けている
ザ・ペンフレンドクラブ。

昨年リリースの1st EPに続く、
今回の2nd EPでも前作同様ビーチ・ボーイズに代表されるMid & late ‘60sの
米西海岸ミュージックの世界観をマニアックに伝承し、
見事に独自のガールズ・ガレージ・サウンドで昇華している。

残念ながら第一期メンバーによる活動はこれで最後となってしまうらしいが、
新たな編成による第二期ペンフレンドクラブが、
今度はどんな作品を生み出してくれるのか?大いに期待しております。

中村俊夫(音楽制作者・音楽著述家)

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ビーチ・ボーイズのカヴァーはもちろん、
トレイドウィンズやブルース&テリーの楽曲まで
カヴァーしてしまう選曲センス。
そして、あれこれ連想させてくれるオマージュを
たっぷり盛り込んだオリジナル曲。両方好きです。

森 勉 (ペット・サウンズ・レコード)

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SNSが音楽ファンのコミュニケーションとして広まるずっと前、
音楽雑誌のうしろには共通の音楽やアーティストへの愛を確かめ合うべく
<文通コーナー>が必ずと言っていいほどありました。
共通の合い言葉、例えば
「デイブクラーク5が好きです」
「当方、ポールの作曲した作品ぜんぶ持ってます」とか。
そんなヒントを手がかりに、地方の人間は都会に住む同好の輩を求めたものでしたし、
重度のファンになると海外の雑誌を取り寄せ、英語の辞書片手に
海外のマニアと情報を交換したりして、いまのSNSなんか足下にもおよばない
強力なファン同士の繋がりを築き上げました。
そんな手紙のやりとりの最初の一文は必ず、好きな音楽の紹介ではじまり、
そして謙遜しながらもどれだけ好きか、また夢中かを書く。そして最後の一文には、
今後聴いてみたい音楽や興味のあるアーティストを少し書いて、
趣味の広さも匂わせておく。そうやって相手から返事を待つのが楽しみのひとつでした。

ザ・ペンフレンドクラブの音楽を聞くと、一聴してすぐに伝わるのが
どんな音楽がすきかってこと。
少し聴き進めるとこんどはそれが俄仕込みではなく、本当に“あの時代のあの音”に
入れ込んでいるんだなと気付かされる。
後半、CDが終るころにはこちらも嬉々として軽くステップを踏みながら、
もっともっとこのバンドの音楽を聴いてみたい!って気持ちになっている。
これまた的確なバンド名をつけたもんだなぁと関心させられた。
しかし、文通(ペンフレンド)と音楽を無理矢理こじつけたわけではないことも
言い訳しておこう。

たとえばツイッターの148文字という字数のなかで気持ちや情報など伝えたい事を
的確に表現することの難しさ、またセンスの良い言葉えらびなどが如何に難しいかを
現代の若者なら日々感じることだろうが、60年代の殆どのポップ&ロックミュージックが
3分以内に収められている。それはシングル盤の片面に録音出来る長さが3分強という
技術的なことや、ラジオで流す為には聴衆を飽きさせない為に
考え出された時間だったりするのだが、じつはこの3分間にすべてを詰め込むのが
どれほどに難しいことなのか、またそれが如何に洗練の極みだったかを、
改めてペンフレンドクラヴの音楽を聴いていると再確認させられる。

カバー曲だけでなく彼らが取り組むオリジナル曲にも注目してほしい、
そこにはきらびやかなメロディーと華やかなコーラスワーク、
恋人たちの鼓動に似たリズムまで再現された現在進行形のポップミュージックが、
すでに表現されはじめている。
それは、彼らが愛しすぎた先人達の音楽の足跡を追うことによって、
いつのまにか同じ歩調で進む歩き方を自分達のものにしていることの表れではないだろうか。
これからさらに活動は充実していくだろうから、
いまから僕はこの先のまだまだペンフレンドクラブの音楽を聴けることを喜んでいる。

森本泰弘(森本書店)

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ビーチ・ボーイズや60年代アメリカン・ポップ・ファンであれば
誰もが思い描くけれども、なかなか実現できないでいた夢、
それはレコードのサウンドを可能な限りライヴで再現することであった。

ライヴでの再現が難しい理由は、オリジナル録音が10人以上の
スタジオ・ミュージシャンを用い、さらにオーヴァー・ダビングが重ねられている点、
そして日本の音楽教育ではあまり重点が置かれない
コーラス・ワークが困難であるという点にあった。
さらに私がこの夢に挑んできた経験上感じたことだが、
この手の音楽愛好家には性格的にシャイで表に出たがらない人が多く、
バンドメンバーがなかなか揃わない点も挙げられよう。
なのでアマチュアでこの手の音楽をカヴァーしようと思えば、
これまでは1人か少人数で多重録音するか、
アレンジをそぎ落として弾き語りするしかなかった。

その夢に日本人の男性1人、女性5人という編成で挑んだのが、
ここに紹介するペンフレンドクラブである。

この手の音楽は高声のコーラスがフィーチャーされていることが多く、
一般的に欧米人男性に比べて音域が低くて狭い日本人男性には
出しづらいところであったが、そこは女声をフィーチャーすることで乗り切っている。
ボーナス・トラックのアカペラ・ミックスに傾聴すれば、
その一切のブレがない緻密なコーラス・ワークに思わず唸ってしまう。
ビーチ・ボーイズのアカペラ・ミックスに倣い、コーラスの入らない部分に
バッキングが小さい音で入っているのも芸が細かい。
バッキングに関しても、60年代製のオールド・ギターによる拘りのギター・サウンドや、
あらゆるキーボード・サウンドをシミュレートできる
昨今の大ヒット・シンセサイザーnordを用いつつ、
アコースティックなグロッケンを用いて、60年代の音像を損なうことなく再現している。
これについてもボーナスのインストゥルメンタル・トラックで味わえる。
ビーチ・ボーイズのアルバム”All Summer Long” ”Today!”のデザインを拝借した
ジャケットも素晴らしい。音像の楽しさを表現するには持って来いのデザインであろう。

とにかく、フィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドや、
ビーチ・ボーイズに代表されるサーフィン&ホット・ロッド・サウンドが
お好きな方々には大いにお勧めしたい。

鰐部知範(BBFUN-japan会長、音楽ライター)

 

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2014年3月4日 火曜日14:44